近年有名人などが公表したことで世間に知られるようになった「パーキンソン病」。この病はどのようなことが原因で、またどのような症状になるのでしょうか。今回は、パーキンソン病について平均寿命を含めた基本的な特徴を説明していきます。ちょっとしたスキマ時間の5分で読めるので参考にしてください。
パーキンソン病とは

私たちの体は、大脳皮質からの指令が筋肉に伝わることによって動いています、この大脳皮質の指令を調節し、体の動きをスムーズにしているのがドパミンです。パーキンソン病は、中脳の黒質にあるドパミン神経細胞がこわれて、作られるドパミンが減ることによって発症します。
パーキンソンスマイル.net:引用
ドパミンは一般的に年齢を重ねるにつれ減少していきますが、パーキンソン病の人はより速いスピードで減っていきます。パーキンソン病になると、体が動きにくくなったり、ふるえが起こりやすくなるなどの症状が表れます。またなぜドパミンが減るのか原因は不明であり、謎の多い病気でもあります。
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パーキンソン病の寿命
パーキンソン病は、病気そのものが原因で亡くなることはありません。最近はパーキンソン病の薬がいろいろ開発されていることもあり、発症が60歳以上であれば、健康な人の寿命とほとんど変わらなくなっています。
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パーキンソン病の重症度
パーキンソン病の重症度を分類する指標として、「ホーンヤールの重症度分類」と「生活機能障害度」という分類表が使われています。
パーキンソン病の重症度のレベルによっては、医療費の援助制度である「特定疾患医療給付金制度」という制度を使うことができます。

厚生労働省委託事業 公益財団法人日本医療機能評価機構 「Mindsガイドラインライブラリ」:引用
パーキンソン病は高齢になるほど発症する割合は増えていきます。しかし40歳以下で発症する若年性パーキンソン病も確認されているため、どの年齢の方がなってもおかしくない病気といえます。また全人口の患者さんの割合は10万人に100人~150人くらいですが、60歳以上では10万人に約1000人というデータもあり、高齢になるにつれてますます発症率が高くなる疾患ともいえます。
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パーキンソン病の特徴
パーキンソン病の代表的な運動症状は次の4つで、どの症状も左右差が強く出るのが特徴です。
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手足がふるえる(振戦)
パーキンソン病病の人は、寝ている時や座っている時など何もしていない時に手足が小刻みにふるえますが、何かをしようとする、またはしている時にふるえが止まることが多いのが特徴です。
- 寝ているときはふるえないが、目覚めるとふるえが始まる
- 何もしていない時にふるえる
- 1秒間に4~6回ぐらいふるえる
- 片方の手や足からふるえが始まることが多い
手足がふるえる(振戦)は、パーキンソン病の最も代表的な症状です。
筋肉がこわばる(筋固縮)
筋肉がこわばってからだをうまく動かせなくなるのもパーキンソン病の症状の1つです。こわばりが続く状態を鉛管(えんかん)といい、歯車のように規則的な動きになる状態を歯車現象といいます。
- 顔の筋肉のこわばりがあり、無表情に感じられる
- 痛みを感じることもある
- 指やひざ、肩などの筋肉が硬くなって、スムーズに動かしにくくなる
動きが鈍くなる「無動(むどう)」・「寡動(かどう)」
動きが小さくなり、素早い動きができなくなります。また歩いている時もほとんど手を振らなくなります。一度にいくつもの動作を行おうとするとますます動きが遅くなります。
- 歩く時に足が出にくくなる(すくみ足)
- 話し方にメリハリがなくなり、小声になる
- 素早い動きが難しくなる
- 書く文字が小さくなる
からだのバランスがとりにくくなる「姿勢反射障害(しせいはんしゃしょうがい)」
姿勢反射障害とは、立っている時に軽く押されるとバランスを崩してしまい、かつ元に戻りずらくなるために転んでしまう症状をいいます。この症状はパーキンソンでもかなり進んだ症状で、この状態になると難病の治療費が補助されます。
- 歩いていて止まれなくなる、方向転換をするのが難しい
- からだのバランスがとりずらくなり、転びやすくなる
- 症状が進むと、首が下がる、からだが斜めに傾くこともある
- 転びやすくなり、骨折のリスクが高くなる

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パーキンソン病のその他の症状

パーキンソン病は上記の4つの症状以外にも、さまざまな症状が表れることがあります。
睡眠障害
眠れない症状や日中眠くなるなどがあります。
嗅覚障害
臭いがしない・しにくいなどの症状が現れます。
認知障害
順を追っての計画や行動ができなくなる遂行機能障害(すいこうきのうしょうがい)が起こることがあります。またものわすれなどの認知機能障害が出現することもあります。
精神症状
不安や何をしても楽しくないなどのうつ病を発症する場合があります。また身の回りのことへの関心意欲がうすれてしまったり、着替えたり顔を洗ったりなどの日常生活動作を行う気力がなくなってしまったりもします。妄想や錯覚、幻覚が現れる場合もあります。
自律神経症状
起立性低血圧(たちくらみ)や食後のめまい・失神、むくみや冷え、発汗などの機能障害を起こす場合があります。便秘はパーキンソン病の初期から現れ、90%以上の患者さんにみられます。また夜中に何度もトイレに起きてしまったり、間に合わず尿が漏れてしまうなどの排尿障害が現れる場合もあります。
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【パーキンソン病とは】原因や症状は?5分でわかる基本の症状を説明:まとめ
パーキンソン病は一人ひとりに現れる症状がさまざまなため、ここに示した症状が必ずみられるわけではありません。またこのような症状はほかの病気でもみられる症状でもあるので、はっきりした診断を求める場合はよく主治医に相談して診てもらうことが大事です。
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