「夜や休日に体調が悪くなった、救急車を呼ぶほどでもないような気がする。でも、どこに相談すればいいんだろう。」と、一度は悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。私も数年前、一人暮らしで夜中「盲腸」になり、救急車で病院に行き入院したことがあります。今回は「体調が悪い」などの緊急事態の時、どこに相談すればよいのか?また、持ち物は何を持っていったらよいのか?解説していきます。
急な病気やけがなどの緊急事態の場合、どうしたらいいの?

病気やけがは、時間を選びません。夜間や休日に急に具合が悪くなったり、けがをしたり、と思わぬ出来事が起きたりします。日中であれば、かかりつけ医に連絡して診てもらうことは可能ですが、かかりつけ医が休診の休日や夜間では困ってしまいます。
緊急時、いつものかかりつけ医が休診(もしくは元々いない)場合
いつものかかりつけ医が時間外などで診てもらえない場合や、かかりつけ医がいないなら、地域の「休日・夜間急患診療所」や、地元の医師が当番で担当している「在宅当番医」にかかれます。場所や連絡先は、市町村の広報や冊子、新聞の地域欄に載っているので、日ごろからチェックしておくとよいでしょう。わからない場は消防署に聞けば、その日の担当医を教えてもらえます。
緊急時、病院か救急車迷ったら救急相談センターへ
「おなかが痛いけど、どこの病院に行けばいいんだろう」「家族が急な発熱。病院に行くべきかどうかわからない」など「急な状態」ではなく病院に行くか救急車を呼ぶか迷った場合には、「救急相談センター」に連絡し、医療相談チーム(医師、看護師、救急経験者等の職員)が、24時間年中無休で対応してくれます。電話番号は地域によって違うため、一度確認しておくのもよいでしょう。
そんなこと言ってられない!緊急事態の場合

そんなこと言ってられないくらい緊急を要する病気やケガであれば、迷わず119番に電話し、救急車を呼びましょう。ですが最近は救急搬送の呼び出しが増え、また、新型コロナウイルスかどうかの問題もあって思うように受け入れ先を確保できない問題が起こっています。
救急医療の種類
1次(初期)救急医療機関
入院を必要としない初期段階の患者を対象とし、在来診療が行われるところ「休日・夜間診療所」や「在宅担当医」などがある。
2次救急医療機関
緊急の手術や入院が必要となるような重症患者を受け入れる医療機関。「救急搬送」や「病院群輸番制」(地域内の医療機関が当番で救急患者を受け入れるしくみ)がこれにあたります
3次救急医療機関
2次救急医療機関での対応が難しい、極めて重度の患者を受け入れる医療機関「救命救急医療センター」や「高度救命救急医療センター」がこれにあたります。
緊急時のために自分自身のメモを作っておく
一人で救急車を呼ぶには、自分で住所などの連絡先や症状を伝えなければなりませんが、具合が悪かったり、慌てていると救急隊員にうまく伝えられないことがあります。そんなときのために、日ごろから下記のような自分自身を伝えるメモを作り、普段目に見えるところに置いておくのも大切です。
- 名前
- 生年月日
- 血液型
- 治療中の病気
- 服薬中の薬
- かかりつけ医療機関
- かかりつけ医師
- 過去にかかった病気
病気やけがで意思疎通が難しくても、メモを救急隊員に見せることによって、救急隊員から病院への連絡がスムーズにいきます。健康保険証やお薬手帳、小銭などもバックにまとめて保管して、緊急時に忘れずに持っていくようにしましょう。

特に「服用中の薬」を医師に伝えるのは重要です。
薬の飲み合わせで思わぬ副作用が出る時があるからです。
救急で病院に入院する時、持ち物はこれがベスト
病気やけがでなれば病院に搬送され、そのまま入院になれば、パジャマや着替え、下着、洗面用具など、様々なものが必要になります。
近頃は災害も多くあるので、いろいろな場合に備え、日ごろから入院に必要なものをバックにひとまとめにしておくと、いざという時に役立ちます。
入院時に必要なもの
- パジャマ
- 下着
- 靴下
- はおりもの
- 洗面用具(歯ブラシ・コップ・石けん・洗顔石けん・シャンプー・リンス・くし・鏡など)
- タオル
- バスタオル
- ティッシュペーパー
- スリッパ(かかとがついてるもの)
- 湯のみ、マグカップ
- 筆記用具 など
入院時にあると便利な物
- 時計
- カレンダー
- 爪切り
- 耳栓
- 化粧用具
緊急の場合はパジャマからタオルまで、レンタルがあります。もちろんシャンプーなども売店で購入することが可能ですが、入院した場合は体調が悪いため、売店まで行くのが大変です。できるだけ動かなくていいような状態がベストです。
夜や休日に体調が悪い、緊急事態の時どこに相談し、持ち物は何がベストなのか:まとめ
夜や休日に体調が悪い緊急事態の時は、
・地域の「休日・夜間急患診療所」や、地元の医師が当番で担当している「在宅当番医」に相談する
・病院か救急車、迷ったら「救急相談センター」へ相談する
・救急車を呼ぶ場合、「自分自身のメモ」を作っておき、救急隊員に渡せるようにする
・入院時の持ち物等は日ごろから準備しておく の4点がポイントになります。

もしもの時に慌てないため、「備えあればうれいなし」ですね。