認知症の問題行動は薬で抑えるしかないと思っていませんか?介護の壁

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認知症の中で介護の壁といわれているのが問題行動です。あなたは「認知症の問題行動は脳が原因なので治しようがない。薬で抑えるしか方法がない」と思っていませんか?今回は、認知症とはどんな病気なのか、また認知症高齢者が問題行動を起こすそもそもの原因は何なのかに焦点を当てて説明します。参考にしてください。

認知症の問題行動とは

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認知症とは、脳の後天的な障害によって認知機能が徐々に低下し、日々の生活に支障が出る状態のことをいいます。

認知症の症状には大きく分けて「中核症状」と「BPSD(行動・心理症状)」の2種類の症状があります。

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中核症状とは

  • 見当識障害(目の前にいる人物や時間が理解できなくなる)
  • 記憶障害(いつ、どこで、何をしたという記憶がなくなる、またはまだらに覚えている)
  • 話している言葉が理解できない

上記のように、脳の障害によって起こる直接的な症状のことを中核症状といいます

BPSD(行動・心理症状)

  • 怒りっぽくなる
  • 興奮・妄想
  • 意欲がなくなる・うつ状態
  • 一人で歩き回る
  • 暴力行為

このように本人の行動や心理状態によって現れる症状のことをBPSDといいます。BPSDは、本人の元から持っている性格や生活環境、周りの人間関係などによって症状の現れ方に個人差があります。またこの症状は介護者にとって心的疲労や身体的疲労につながりやすく、燃え尽き症候群になりやすい問題だといえます。

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BPSDの主な原因

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ではBPSDは何を引き金にして起こるのでしょうか、主な原因をまとめてみました。

持病の悪化

持病の悪化とは、本人が元々持っている病気が悪化して問題行動につながっていくことをいいます。この状態を予防するためには糖尿病や高血圧など持病を持っている高齢者の体調管理を行うことが大切です。からだの調子を整えることで気持ちが安定し、問題行動が起きにくくなります。

便秘

便秘は徘徊や不眠といった症状などの問題行動を引き起こす原因の1つといわれています。ある施設で夜間の問題行動の原因を調査した結果、60%が便秘だったケースもあるほどです。便通のケアこそ認知症ケアの基本であるといえるでしょう。

発熱

「急に徘徊をし始めた高齢者の熱を測ってみたところ、高熱が出ていた」など、発熱も問題行動につながりやすい症状です。なぜなら高齢者本人が熱があるということを無意識に行動で示していたからです。一見ただの問題行動に見えますが、実は体調の悪化による場合もあるのです。

季節の変わり目

冬から春への季節の変わり目には大きな問題行動が出る場合があります。これは気温の関係で自律神経のバランスが崩れるため起こると考えられています。

脱水

この問題行動の場合は夏に現れやすく、脱水からくる皮膚の乾燥や食欲不振、微熱が原因で現れるといわれています。また気づかないでそのままの状態でいると夜間せん妄を引き起こす場合もあります。

薬の副作用

問題行動を抑えるために処方された薬が合わず、もっと大きな問題行動を引き起こす場合もあります。これはとてもよくあることなので、そのような状態になったらかかりつけ医とよく相談し、いったん薬を止めてみると落ち着きを取り戻したり、元気になったりすることがあります。

人間関係

人間同士なので合う、合わないは避けられない事実です。認知症高齢者も「介護スタッフAさんの介護は拒否するが、Bさんが介護すると落ち着きを取り戻し問題行動も少なくなる」など、無意識に人間関係を選んでいる場合もあるのです。

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認知症の問題行動は薬で抑えるしかないと思っていませんか?介護の壁:まとめ

認知症高齢者に問題行動はつきものだといわれていますが、これは半分当たっていて、半分間違っています。重い認知症の人でも穏やかでいつも笑顔の人もいますし、ある施設では問題行動ばかり起こして退所になった人が、他の施設に入所したら別人のように落ち着いたケースもあります。

このように認知症の問題行動の原因は発熱・便秘・脱水など日常生活の中に数多く潜んでいます。介護する側は「問題行動が起きたらすぐ薬」の選択をするのではなく、まず高齢者のからだの状態をよく観察して原因を探してみることが大事です。

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