食べなければすぐ点滴?太った人には厳しい食事制限?ちょっと待った

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最近食欲がなくなってきたから点滴や胃ろうにする」「太り気味の高齢者には厳しい食事制限を」これらはケア方法の常識パターンといえます。しかしちょっと待ってください、この選択は本人にとって本当に一番良い方法なのでしょうか?今回はこのような症状が起きたときにまず検討していただきたいことを紹介します。ケアを行う場合の参考にしてください。

食べられなくなったらすぐ点滴?

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最近食べなくなってきたので、点滴や胃ろうで栄養補給をする」これは食べなくなった利用者に対し、施設が行う一般的な方法です。もちろん病気で食べれない方もいますが、理由を掘り下げていくと食欲不振の場合も多いのです。

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食べない原因のほとんどは食欲不振

病気で一時的に食べられないのであれば話は別ですが、高齢者が食べない原因の実に90%以上が食欲不振だといわれています。食べない理由としては、単調な生活に飽きたり、単純に運動不足が原因でお腹が空かないことが原因に挙げられます。そして中には生きていこうという気持ちがなくなり食べることを拒否している場合も見られ、このような人に点滴や鼻チューブ、胃ろうなどの処置を行うとますます生きる意欲がなくなるという悪循環を引き起こしている場合もあります。

病気などの理由もなく食べなくなってきた人には、点滴などの医療的対応をする前にまずは原因を探してみることが大事です。もし食欲不振の理由が生きる意欲の低下であれば、生活的な支援を試してみることをおすすめします。生活的な支援は以下のようなことを指します。

  1. その人の好きな食べ物を選ぶ(おまんじゅう、うなぎなど)
  2. 家族に会う時間を増やす
  3. 孫の顔を見せる
  4. 出前や外食に連れ出す
  5. 旅行ができれば温泉などに行く

生活的な支援とは、その人が食事を美味しいと感じ、かつ楽しく過ごせるような心のケアを提供することです。そのため好きな食べ物を作ったり、出前をとったりして食欲の状態を見ることも重要なポイントの1つです。

また家族との交流を通じて生き生きとする場合もあるので、定期的に家族に訪問してもらったり、状態がよければ外食や近場での温泉旅行などに連れ出すこともよいでしょう。

実際食べなくなってきた人が、これらの方法で食欲が増して生き生きと生活できた事例もあるので、ケア方法の1つとして試してみると新たな気づきが生まれるかもしれません。

食べなくなってきたらすぐ点滴ではなくまずは生活的な支援を提供する

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体重が多い人には厳しい食事制限をしなければならない?

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BMI(Body Mass Index)はボディマス指数と呼ばれ、身長と体重から算出される肥満度を表す体格指数のことを指し、計算式は以下のようになります。

BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m)の2乗

そして日本肥満学会ではBMI の数値が25以上であれば肥満という判断基準を設けています。

このように肥満の度合いが数値化されたことにより、肥満をなんとかして抑えようとする風潮も一般的になってきました。いわゆるダイエットですね。そして食事制限はダイエットの中でも一番数値を下げる効果があるといわれています。しかし過度な食事制限をするとそのストレスでかえって健康状態が悪くなる場合があるのです。

肥満ぎみの方は食欲旺盛な人がほとんどです。それなのにご飯やおやつを制限されたら本人のストレスは相当なものでしょう。高齢になったらあまり過度な食事制限をするのではなく、その人がストレスにならない程度のケアを提供することが大切です。

食べたい、でも食べられないジレンマ

以前私が勤めていた入所施設で糖尿病の利用者さんがいました。数値的にはそれほど悪くなく、食事制限もほぼしなくてよい方だったのですが、家族から「あれとあれしか食べさせないで!おやつは禁止」などかなり厳しい要望がありました。そんな食事に嫌気がさしたのか、ある日その利用者さんは一人で散歩に出てこっそり缶コーヒーを一杯。それが家族にバレて施設職員はかなりのお叱りを受けました。「数値にこだわり始めると一生缶コーヒーも飲めない生活になるのか…」と切ない気持ちになったことを思い出します。

高齢で肥満ぎみの方にはBMIにこだわらずゆるやかな食事制限を

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食べなければすぐ点滴?太った人には厳しい食事制限?ちょっと待った:まとめ

高齢者で食べが少なくなれば点滴や胃ろうにする方法が一般的です。しかし食欲がなくなる理由は単なる病気ばかりではありません。からだを動かさないことから起きる食欲不振や、生きていこうという気持ちがなくなることで食べない場合もあるのです。それを見極めるためにも、まず最初に生活面でのケアを行うことが大事です。

また肥満は確かに健康の敵ですが、高齢になって厳しい食事制限を課せられるのは本人にとってかなりのストレスになります。BMIの数値にこだわらず、無理のない食事制限を行っていきましょう。

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